西武新宿線・鷺ノ宮にある老舗居酒屋「ペルル」の不思議なおつまみ

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2017/06/06

無料メルマガ『居酒屋礼賛』の著者で、旨い居酒屋に詳しい浜田信郎さんが、今回おすすめするのは、東京都中野区鷺ノ宮にある居酒屋「ペルル」。

1960年創業の老舗店で、アニメ『笑ゥせぇるすまん』に登場するバー「BAR魔の巣」のモデルとなったお店だそうです。浜田さんがこのお店で、ついつい頼んでみたくなるようなユニークなつまみについて紹介しています。その名も「横綱一味(よこづないちみ)」。果たして、どんな料理が出てくるのでしょうか…?

ついつい頼みたくなる「横綱一味」

横綱一味よこづないちみ(300円)

居酒屋「ペルル」のつまみに、「横綱一味よこづないちみ」(300円)というのがある。前からとても気になっていたんだけれど、なぜかずっと注文しないままだった。

今日、他のお客さんから横綱一味の注文が入ったので、ここぞとばかりに私も便乗注文してみた。

あさぶろ」「パラスパ」「ねぎ兵衛」「ショーパン」など、昔から面白い名前のつまみが多いのが、ここ「ペルル」の大きな特徴。

今回注文した「横綱一味」も、そんな面白ネームのつまみのひとつだ。

ど~れどれと見ていると、驚くほど簡単。お皿の上に紙ナプキンを1枚敷いて、その上に「あられ」を、袋からカラカラカラっと入れる。もう11の小皿にマヨネーズをチュルチュルチュルっと出して、その上に一味唐辛子をパラパラっと振りかけたらできあがりだ。この「あられ」が、京都・伏見の天狗製菓の「横綱あられ」だというところがポイントなんだろうな。

「横綱あられ」+「一味唐辛子を振りかけたマヨネーズ」だから、「横綱一味」というわけだ。

がしかし!


このとってもシンプルなつまみが、やけに美味しいんだからおもしろい。決め手は「一味唐辛子を振りかけたマヨネーズ」にある。

「横綱あられ」そのものは、言ってみれば極めて普通のあられなのに、これに「一味唐辛子を振りかけたマヨネーズ」をつけると、なんだか「ちゃんとしたつまみ」になるのだ。よくこの食べ方を見つけたよねえ。

キープしているウイスキーボトルに、氷セット(500円)、炭酸水(300円)×1本、温豆富(400円)に「横綱一味」(300円)で、今夜のお勘定は1,800円なり。

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開店直後(午後7時過ぎ)にやってきた今日も、けっきょく閉店間際近く(午後11時20分ごろ)まで居座ってしまった。

どうもごちそうさま。

  • 居酒屋ペルル
  • 東京都中野区鷺宮3-17−6
  • 03-3338-8484
  • image by:浜田信郎
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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昭和34年1月、愛媛県松山市(旧・北条市)生まれ。高校時代までを愛媛県で過ごした後、福岡の大学へ進学。学科は工学部造船学科。昭和58(1983)年就職で広島県の造船所へ。東京、横浜、広島、横浜、ブラジル(レシフェ)、東京と、14年間にわたった単身赴任生活を終える。平成29(2017)年4月に海事系の団体に転職。広島・呉出身の妻と、長女、長男の4人暮らし。主な著書に「居酒屋礼賛 立石編」(学研スマートライブラリ)、「とりマニア」(メディア・パル)、「東京飲み歩き手帳」(ぴあ)など多数。

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